Hello, Unix/Linux

A 15 minute blitz

多くの学生が一年生のプログラミング入門の授業でUnix/Linux likeな環境に触れたことがあります。そう、Cygwinです。しかし、残念ながら日常的にそういった環境をいじっている学生は少ないようです。そういう人たちであっても研究で公開されている論文実装やライブラリをいじる必要に駆られることでしょう。そして、そういった物の多くは本物のUnix/Linux環境での動作を前提としている事が非常に多いです。ここでは、Unix/Linux初心者相手に困らない程度の基本的なコマンドを説明していきます。

Run Terminal

まずターミナル(端末)を開いてみましょう。懐かしいウィンドウが開くはずです。

user@machine:~$ 

まず、この文の意味を説明します。最初の user の部分は現在ログインしているユーザ名、machine は現在ログインしているコンピュータの名前、~ の位置にはカレントディレクトリが入ります。ちなみに、~ はホームディレクトリを意味します。

では、今いるディレクトリに何が含まれているを見てみましょう。

user@machine:~$ ls

と入力してください。すると、

user@machine:~$ ls
Documents/    Downloads/    Desktop/    ....

といった結果が出てくるはずです。(環境によっては日本語で表示されることがあります) では、Documents ディレクトリに移ってみましょう。

user@machine:~$ ls
Documents/    Downloads/    Desktop/    ....
user@machine:~$ cd Documents/
user@machine:~/Documents$ 

ディレクトリを移動できました。折角なので新しいディレクトリを作成してその中に入ってみましょう。

user@machine:~/Documents$ mkdir hello
user@machine:~/Documents$ cd hello/

では、新しいファイルを作成してみましょう。

Install Application

UbuntuにはデフォルトでVimがインストールされていないのでコマンドでインストールを行います。

sudo apt-get update && apt-get install -y vim

このコマンドの意味は

  • sudo ... 管理者権限を一時的に付与

  • apt-get update ... インストール可能なパッケージを最新版に更新

  • apt-get install -y アプリケーション名 ... 指定したアプリケーションをダウンロードしインストール。-y オプションは聞かれる質問に全てyes で答えるの意味

Vim

ではVimを使ってファイルを作成してみましょう。

user@machine:~/Documents/hello$ vim hello.txt

起動したのちこう言った画面が表示されます。この状態では文章の入力ができません。これは現在ノーマルモード になっているためです。そこでインサートモードに切り替えます。a もしくは i を入力してください。適当な文章を入力した後、esc をノーマルモードに切り替えた後、 :wq を入力しファイルを保存・終了します。

ファイルの移動・コピー・削除

では、作成したファイルを移動してみましょう。現在のディレクトリ は pwd コマンドから分かるように /home/user/Documetns/hello です。親ディレクトリに作成したhello.txtを移動させてみましょう。

user@machine:~/Documents/hello$ mv hello.txt ../

mv の文法は

mv 対象ファイル 移動先

これの応用としてファイル名の変更もこのコマンドで可能です。

移動していることを確認してみましょう。

user@machine:~/Documents/hello$ ls    # <- 存在しないuser@machine:~/Documents/hello$ cd ../user@machine:~/Documents$ ls    # <- 存在する

ではこのファイルを複製してみましょう。

user@machine:~/Documents$ cp hello.txt hello_copy.txt

cp の文法はmvと同じく

cp 対象ファイル 保存先

です。

では最後に作成したコピーを削除しましょう。

user@machine:~/Documents$ rm hello_copy.txt

rm でファイルを削除する際は、

rm 対象ファイル

で可能ですが、ディレクトリ を削除する際は、

rm -r 対象ディレクトリ 

とする必要があります。

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